住宅でも施設でもそうですが、洗面所に行くと手洗い器ちかくの壁クロスが剥がれているのをよく見かけます。約90cm幅のクロスを糊で貼っているので仕方ないのですが、このめくれを防ぐにはどうすればいいのか。今日は事前対応策をいくつか考えてみます。
最初にまとめをいうと
- 腰壁をつくっておく
- メラミン化粧板 > 塩ビタイル
- フィルム汚れ防止・抗菌クロス
- クロスジョイントの工夫
それでは詳しくみていきます。
最初から腰壁をつくっておく
やはり最初からこうした腰壁を1Mくらいの高さまで作っておくのが理想的。
でも、造作ではなく後づけの洗面台をつける場合には、こうした工事を行うケースは少ないかと思います。
そんなときに次に見かけるのが
メラミン化粧板を袖壁に使っておく
メラミン化粧板とは、耐久性に優れ、汚れや傷に強い板です。
キッチンのキッチンパネル(不燃化粧板)などにも使われていますね。
こちらだと水に濡れても大丈夫だし、汚れのお手入れも簡単!
でも、問題はコストが高いということです。
それで、もっとお手軽に強い素材は、、、というと
塩ビタイルを貼ったりしてる現場もあり
床に貼る塩ビタイル(フロアタイル)をこんな風に壁に利用されている施設もありました。
たしかに、この縁に塩ビの見切り材をつけたら立派な水ハネ防止材になりそうですね。
でも、もしクロスですっきりと対応したい場合には
フィルム汚れ防止クロスを使ってみる
たとえばサンゲツさんのエバールフィルムクロスなど、水に濡れても引っ掻いても、かなりの耐久性があります。
ただ、こうしたクロスや通常の量産クロスでも大切なポイントは
クロスのジョイントを手洗い器の横にもってこない
ということです。
つなぎ目から湿気が入れば、なんど手直ししても開いてくる可能性があります。
気になる方は、あらかじめ監督さんや職人さんにクロスのつなぎ目位置を直接相談してみるといいかと思います。(手洗い器ヨコにつなぎ目がくるのには諸事情ある為、、、)
以上、今回は洗面所手洗い器ヨコのクロスひらきを防ぐための事前対応策をいろいろ紹介させていただきました。
「もうすでにめくれちゃってるよ~!」という方には、また別記事にて補修の仕方をアップしますので、記事ができたら合わせてご紹介したいと思います。
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